日比谷線神谷町駅より徒歩5分ほど。
東京都港区にある愛宕神社には“出世の階段”と呼ばれているながーい石段があります。
とりあえず行きさえすれば出世の階段を上らせてもらえるなんて、とても親切なパワースポット!
都心から近い上にキャッチーなので、フリーランスになった繁盛祈願もかねて行ってみました~
正式には”出世の石段“
出世の階段の通り名で知られていますが、愛宕神社の公式サイトによると正式名は“出世の石段”。
愛宕神社は23区内で一番標高が高い標高25.7メートルという愛宕山のてっぺんにあります。
お正月には参拝客の行列ができるらしいこの愛宕神社。
出世したいビジネスマンのお兄様方だけではなく、そのご利益から女子に非常に人気の高い神社です。
あと、お守りがカワイイことでも有名なんです!(ご利益とお守りについては後述)
愛宕神社と出世の石段へのアクセス
画像出典:http://www.tokyometro.jp/station/kamiyacho/map/index.html
- 東京メトロ日比谷線「神谷町駅」より徒歩5分
- 東京メトロ銀座線「虎ノ門駅」より徒歩8分
- 都営三田線「御成門駅」より徒歩8分
- JR「新橋駅」より徒歩20分
- 都営バス 渋88(東京駅八重洲口~渋谷駅)「虎ノ門三丁目」下車
- 東急バス 東98(東京駅南口~等々力)「愛宕山下」下車
虎ノ門・神谷町・御成門駅のちょうど真ん中らへんに位置しています。
女性の足だと上記プラス2、3分はみたほうが良いと思います…
なぜって、「〇〇駅から徒歩5分♪」ほど信用できないものは無いからです。
私は新橋駅から散歩がてらと思い真夏の炎天下のなか歩きましたが、後悔しました。
(20分なんかじゃ着きません)
出世の階段を上れないこともある?
画像出典:http://www.tokyometro.jp/station/kamiyacho/map/index.html
新橋駅から歩いていく途中に「新橋愛宕山東急REIホテル」というホテルがあります。
手前の右に入る坂道に「愛宕神社こちら」のような看板があるのですが、決してこれに惑わされてはいけません!
あなたが出世の階段を上りたいのならば…!
手前でその坂道を上ってしまうとなんと出世の階段を上らずに愛宕山を上って愛宕神社についてしまいます。
実は、新橋駅だけでなく神谷町駅から行った場合にも同じようなトラップがあるそうです。
途中に愛宕トンネルがあり左手の階段(石段ではなく一般的なコンクリートの階段)のところにこれまた親切な看板があるらしいのですが、そちらも上ると出世の石段を上らずして愛宕神社に到着してしまうそうです。
せっかく行くのなら「出世の階段を上れなかった」ということが無いように注意してくださいね!
心配な人は近くに行ったらグーグルマップ推奨です~
あと、もし神谷町から行く場合には、こちら↓のブログがおすすめです。
写真付きで分かりやすく道順を説明してくれています。(この方は一度手前の階段を上ってしまったらしいです…)
http://tanoshiiseikatsu.com/4142.html
出世の石段のいわれ
画像出典:http://gendaihaiku.blogspot.jp/2012_08_12_archive.html
出世の石段のいわれは、講談※「寛永三馬術」の曲垣平九郎(まがき へいくろう)の故事にちなんでいるそうです。
※日本の伝統芸能の一つで、扇を片手に観衆に読み物を読み上げる話芸のこと
寛永11年のこと。
江戸三代目将軍・徳川家光公がこの愛宕神社の下を家臣たちと通りかかった折に、愛宕山の源平の梅の花に心を奪われました。
家臣たちは一様に下を向き、家光公はみるみる不機嫌に。
そのときです
1人の男が馬で颯爽と石段を駆け上りはじめました。
平九郎は梅の花を手折っては、見事そのまま馬で石段を下り家光公に献上しました。
平九郎は家光公より「日本一の馬術の名人」と讃えられ、その日のうちに全国にその名がとどろいたということです。
全く無名だった曲垣平九郎。
このできごとで文字通り一日にして出世街道を駆け上がったことから“出世の石段”と呼ばれるようになったんだとか。
面白いですね~
そんな、平九郎くんが馬で駆け上がった出世の石段がこちらっ
いやほんとにスゴイな平九郎!!!
仕方ないからとりあえず上ってみた(ヒール7cm)
ほんとに思いつきでやってきた今日の私のお靴はエナメルパンプス(7cmヒール)。
まぁ大丈夫、たぶん。
実は出世の石段の上り方には
みんなが勝手に実践しているゲン担ぎのローカルルールがあります。
愛宕神社の公式サイトが謳っているワケではありません。
1、休憩など入れずに一気に上るべし
2、決して途中で後ろを振り返らぬべし
まぁ大丈夫、たぶん。
私高い所大好きですし。
石段のその数86段。
傾斜角度は約40度。
一段の高さが20cm強!
私の前に上っていたお姉さんはしっかりスニーカーを履いてらっしゃいました。
大丈夫。(3回目)
そもそもそんないつでもベストに準備された状態で出世の階段を上るチャンスが来るとも限らないじゃないですか?
とりあえずさくっと上ってみました~
上から見るとこんなかんじです。
お年寄りの方だと一気はやはり少しきついかもしれないですね。
たぶん私の母親とか無理ですね、ハァハァ言いながら途中で休むでしょう。
高い所が苦手な方は逆に後ろを見ないで一気に上ったほうがいいと思います!
私はどうせなら軽やかに上ってやろうと思い出世の階段を軽く駆け上がりました。
(危険なのでマネしないでください)
愛宕神社のご利益
画像出典:http://www.atago-jinja.com/
愛宕神社の主祭神は火の神様『火産霊命(ほむすびのみこと)』(古事記名、火之迦具土神(ヒノカグツチ))。
江戸時代より防火・防災の神様としてお祀りされていました。
その他にも境内にはいくつかの神様がいらっしゃって、ちょっと変わったご利益もあります。
【主祭神】
火産霊命(ほむすびのみこと)<火の神>
【配祀】
罔象女命(みずはのめのみこと)<水の神>
大山祇命(おおやまづみのみこと)<山の神>
日本武尊(やまとたけるのみこと)<武徳の神>
将軍地蔵尊・普賢大菩薩
【境内末社】
太郎坊神社、福寿稲荷神社、弁財天舎、恵比寿大黒社
【ご利益】
・火に関するもの、防火、防災
・印刷、コンピュータ関係
・商売繁盛
・恋愛、結婚、縁結び
とりあえず重要なところに赤ペン引かせていただきました。
◆コンピュータ関係って、何です?
画像出典:http://www.atago-jinja.com/
神社仏閣は割と好きなほうだと思うのですが、このご利益は初めて見ました。
今時の神様はコンピュータにも精通されているなんて。
気になったので調べてみました。
こちらのサイト↓がとても詳しく考察してらっしゃいました。
http://jinjajin.jp/modules/contents/index.php?content_id=105
余談ですがこちらのサイト、日本各地の神社と神様について事細かに解説がありすごく面白いです!
(ココンちゃん、可愛い!)
ようは「火の神様=火力・エネルギー全般・鍛冶産業」というところから
「大型機械産業や鉄鋼業」となり
ひいては印刷やコンピュータなど大きな電力を要する事業にもご利益があるとされたのではないかということ。
なるほど、納得しました。
つまりはPC(パーソナルコンピュータ)を扱っている者にはご利益アリ!と解釈させていただきます。
◆では縁結びは?
画像出典:http://www.atago-jinja.com/
愛宕神社のご祭神、火産霊命は夫婦神イザナギとイザナミの間に産まれた神様です。
日本神話によると、火産霊命を産む際に母イザナミは陰部を大火傷しそれが原因で衰弱死してしまったそうです。
これによりイザナギは大憤怒。
火産霊命は父によって切り殺されてしまったといいます。
日本神話ならではというか、大変悲運なお話です。
そんな火産霊命様。
火の神様ゆえに「恋の炎を守ってくれる」「燃えるような恋」「恋心に火をつける」という恥ずかしくもロマンのあるいわれがあります。
そんなわけで縁結びの神様としても女子に大人気!
上記と異なる一説として面白いものもありました。
燃える火の神である火産霊命は「悪縁を焼き払い、断ち切る」ともいわれているそうです。
つまり「ダメ男との縁をスッパリ断ち切ってやるから、さっさと良縁とめぐり会えよ」という、なんとも男らしい!
イケメンな神様ですね!(火産霊命は男性神だそうです)
招き石・お稲荷様・太郎坊様・弁天様
写真は境内の弁天様のお池です。
出世の石段とご参拝をする以外にも、境内にはその他にも注目スポットがいくつかあります。
せっかく出世の石段を駆け上ってきたのだから、ぜひぐるっと一回りされることをおすすめします。
私はマニアックなところで天狗もお稲荷様も好きなのでとてもテンションがあがりました!
(「町でうわさの天狗の子」は大好きです)
お守りが…!
白状しましょう。
私の当初の目的はこの「カワイイお守り」として知られている愛宕神社弁財天社のお守りです!
出世の石段はその後に知ったものでした…ミーハーな理由で申し訳ありません…。
でも可愛いんですよ?
ほら!
三角!三角!
ちまたで人気のA3!(イケメン役者育成ゲーム)をやられてる人にはぜひ共感していただきたい。
あの三角です!誰が何と言おうと△!!!
おそらくは愛宕山の三角点にちなんだ模様かと思われますが、もう三角にしか見えません…。
烏天狗イベの三角神社はもしかしたらこちらなのではないかと思ってニヤニヤしながら帰路につきました。
最終的に大変に俗っぽい話になりましたね。
しかし、個人的には機会が無くてもまた時間を作って行きたいな、と思う場所でした。
THANKS FOR ALL
この記事を書くのに参考にさせていただいたサイト
▲愛宕神社公式サイト http://www.atago-jinja.com/
(なんとバーチャルおみくじが引けるばかりかバーチャルご参拝ができます。さすがコンピュータ神様!)
▲神社人 http://jinjajin.jp/
▲エンジョイ・ライフ http://tanoshiiseikatsu.com/
▲MikataLabo http://mikata-labo.com/
▲gooニュース https://news.goo.ne.jp/article/plat/trend/plat-NTJmat0256.html
▲縁結び神社 http://en-musubi.biz/
▲Pouch http://youpouch.com/